外壁塗装において色あせしにくい色・しやすい色を紹介

外壁の色選びにおいて重要なポイントのひとつに「色あせのしやすさ」があります。外壁塗装は、塗っておしまいではなく、数年間にわたって付き合い続けることになります。結果として、色あせしやすい色を選んで後悔してしまう事例も珍しくありません。そこで今回は、色あせしにくい色・しやすい色について詳しく紹介します。

外壁塗装で色あせしにくい色

外壁塗装において、色選びはデザイン性だけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさにも関わってくる重要なポイントです。とくに「色あせにくい」という観点から選ぶと、美観を長く保て、将来的なリフォームの頻度も抑えられます。

ここでは、外壁が色あせにくく、なおかつ人気の高いおすすめのカラー5選をご紹介します。

淡いグレー系

淡いグレーは、新築住宅でも多く採用されている定番の人気カラーです。グレーは中間色であるため、外壁に付着しやすい汚れと色が近く、汚れが目立ちにくいのが大きな特徴です。

また、見た目にもスタイリッシュで重厚感があり、性別や世代を問わず広く好まれています。色あせに強く、メンテナンスの頻度も少なくて済むため、非常におすすめです。

アイボリー・クリーム系

アイボリーやクリームといった色も、外壁の色あせや汚れが目立ちにくいカラーとして根強い人気があります。これらの色は、煤煙や黄砂といった汚れと自然に同化しやすいため、美しさが長持ちします。

明るく落ち着いた雰囲気を演出できるため、柔らかく上品な印象を求める人に最適です。また、もともと薄い色調なので、多少色あせしても目立ちにくいのもメリットのひとつです。

イエロー系

イエロー系の外壁は、明るくフレッシュな印象を与えます。派手すぎない落ち着いたトーンのイエローは人気があり、レンガやタイル調の外壁と調和しやすいです。

明るい色調ながらも白い汚れが目立ちにくく、爽やかで親しみやすい印象が魅力です。海外住宅風の外観に憧れる方にもおすすめで、デザイン性と実用性を兼ね備えています。

グリーン系

個性的でおしゃれな印象を演出したい場合には、グリーン系がおすすめです。一見選ぶのが難しそうに感じるかもしれませんが、明度を調整するとさまざまなスタイルにマッチする万能カラーです。

濃いグリーンを選ぶと、緑や茶系の汚れが目立ちにくくなり、清掃の手間も軽減できます。淡いグリーンであれば、少しの色あせも自然に見えるため、外観を長く美しく保てます。

モカ・ベージュ系

モカやベージュは、ナチュラルで清潔感のある外観を作り出す中間色として高い人気を誇ります。ベージュは白に近い色ながらも汚れが目立ちにくく、落ち着いた印象が魅力です。

さらに、ベージュに黒や焦げ茶が加わったモカは、上品で大人っぽい雰囲気を演出できるカラーといえます。砂埃や土埃といった同系統の色味のため、外壁に汚れが付着しても目立ちにくく、日常のメンテナンスが簡単になる点も大きなメリットです。

外壁塗装で色あせしやすい色

ここからは、とくに色あせやすいとされる色の特徴と理由について詳しく解説します。外壁の美観を長く保ちたいと考えている人は、ぜひ色選びの参考にしてください。

赤色

赤は原色の中でも特に耐光性が低く、紫外線の影響を強く受けやすい色です。結果的に、外壁に使うと他の色よりも色あせの進行が早く、鮮やかだった赤がくすんだ印象になる場合がよくあります。

また、赤は元々の発色が鮮やかな分、色あせした際の見た目の変化が目立ちやすく、美観を損ないやすい点も難点です。色あせを目立たなくするためには、5年程度での塗り替えが推奨されるなど、メンテナンスの負担も増えがちです。

黄色

黄色も赤と同様に、比較的色あせが早い色として知られています。明るく爽やかな印象を与えるカラーではありますが、汚れが目立ちやすく、紫外線による退色もはっきり現れやすいため注意が必要です。

とくに鮮やかな黄色は色褪せた際に白っぽくなりやすく、見た目の印象が大きく変わってしまいます。

紫色

紫もまた、色あせやすい色に分類されます。とくに赤みの強い紫は紫外線によって劣化が進みやすく、赤と同様に退色が早い傾向にあります。外壁に取り入れる場合は、濃淡や使用範囲を工夫し、退色の影響を最小限に抑える配慮が必要です。

外壁の色あせを抑える方法

外壁の色あせを抑えるためには、適切な塗料選びと定期的なメンテナンスが重要です。色あせた外壁は元に戻せませんが、新しい塗膜を施すと見た目を改善できます。

とくに塗料の耐用年数に注目し、長持ちする高グレードの塗料を選ぶのがポイントです。安価な塗料は初期費用は抑えられますが、塗り替えの頻度が高くなり、足場代や人件費が繰り返しかかるため、結果的にコストが増える可能性があります。

また、外壁塗装は10年に一度が目安とされています。そして、定期的な目視チェックと高圧洗浄機による洗浄などのメンテナンスも、色あせを防ぎ美しさを長く保つために欠かせません。塗料の耐用年数は5年から25年と幅があり、性能や価格に大きな差があるため、長期的な視点で選ぶのが大切です。

まとめ

外壁塗装において「色あせにくさ」は、美観を長く保ち、メンテナンス頻度を抑えるための重要な要素です。淡いグレーやアイボリー、モカ系は汚れが目立ちにくく、退色にも強いため人気があります。一方、赤や紫などの原色系は紫外線の影響を受けやすく、色あせが早く目立ちやすい傾向にあります。外壁の美しさを長く維持するためには、耐用年数の長い塗料を選び、定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切です。デザイン性と実用性を両立した色選びで、後悔のない外壁塗装を実現しましょう。

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