シーリングとシーラーは同じ？外壁塗装前に劣化もチェックしよう
外壁塗装を検討している方は、シーリングやシーラーという言葉を聞いたことがあるかもしれません。この2つの言葉は似ているものの、それぞれの意味が全く異なります。そこで、今回はシーリングとシーラーの違いや外壁塗装前に確認した方がよい劣化状況について紹介していきましょう。外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。
シーリングとシーラーは同じ？
シーリングとシーラーは言葉こそ似ているものの、意味合いがまったく異なります。シーリングというのは外壁材同士のつなぎ目に使用する樹脂材のことです。外壁材と外壁材の溝を埋めるための充填材をイメージしてもらえばわかりやすいでしょう。
一方、シーラーというのは外壁塗装を行う前の下地塗りのことです。それぞれの用途の違いから、シーリングとシーラーは全く別ものということがわかるでしょう。
シーリングとは？
シーリングとは外壁材同士の溝を埋めるために使用する樹脂材です。シーリングのほかにコーキングと呼ぶことがあります。シーリングやコーキングは防水目的に使用されることが一般的であり、外壁以外にもお風呂場やキッチン、トイレなど家中に使用されています。素材自体は樹脂なので柔らかく見ずに強いのがシーリングの特徴です。
外壁塗装では外壁材と外壁材のつなぎ目や部品同士のつなぎ目などに使用することが一般的であり、外壁塗装工事では必須の部材といえるでしょう。ただし、樹脂でできているので紫外線に弱く、だんだん硬化していってしまいます。したがって、定期的なメンテナンスが必要です。
シーラーとは？
シーラーというのは外壁塗装を行う前に使用する下地塗りのことです。そもそも、外壁塗装工事では一種類の塗料を一回だけ塗るのではなく、何度も重ねて塗るのが一般的です。通常は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗装します。シーラーというのはこの3回塗りのなかの下塗りに該当します。下塗りを行うことで、中塗りや上塗りの密着度が高くなり、塗料が馴染みやすくなるという効果があります。
塗装前にシーリングの劣化状況を調べよう
外壁塗装を行う前にシーリングの劣化状況を確認する必要があります。シーリングというのは外壁材同士の溝を埋めるためのものであり、防水目的に使用することが一般的です。つまり、シーリングが劣化している場合は、防水効果が薄れており、雨漏りを引き起こしてしまう可能性があるのです。
また、シーリングが劣化したまま外壁塗装を行ったとしても、防水効果が薄まったままなので、雨漏りの発生リスクは変わらないでしょう。
したがって、外壁塗装を行う前は必ずシーリングの劣化状況を確認する必要があります。シーリングの劣化は大きく分けて3種類あります。よく起こるのが硬化です。樹脂でできているシーリングは紫外線に弱いため、太陽の光を浴び続けるとどんどん硬化していってしまいます。
そして、2番目の劣化の種類がひび割れです。シーリングの硬化が進んでいくと、ひび割れが発生し、隙間ができて雨漏りを引き起こしてしまう可能性があります。
そのほか、シーリングの剥離が起きてしまうこともあるでしょう。外壁塗装を行う前にシーリングの状況を確認して、適切な対処をしてから外壁塗装することが大切です。
劣化したときの対処法はある？
シーリングが劣化した場合はシーリング材を塗布することで対処することができます。最近はホームセンターなどでもシーリング材を簡単に手に入れることができるため、シーリングの劣化が気になる方は自分で対処してみてもよいかもしれません。ただし、劣化したシーリングの上から新しいシーリング材を塗布する場合、塗り方によっては隙間がしっかりと埋まっていない場合もあります。
さらに、もともとの劣化したシーリング材が剥がれ落ちてしまった場合、上から塗布した新しいシーリング材も一緒に落ちてしまうことも少なくありません。そのため、しっかりと対処する場合は古いシーリング材を剥がしてから新しいものを充填する必要があります。
ただし、古いシーリング材を剥がすのには時間だけでなく労力がかかってしまうでしょう。また、経験がない方が行うと綺麗に剥がれない可能性もあります。そのため、可能であればプロの業者に任せたほうが無難といえます。もちろん、応急処置として自分で行う分には問題ないので、とりあえず劣化が気になる方はDIYで行っても問題ありません。
外壁塗装を検討していると、シーリングやシーラーという言葉を耳にすることが多いでしょう。どちらも似ている言葉ですが、意味が全く異なります。しかし、どちらも外壁塗装では非常に重要な役割を担っているため、それぞれの意味や特徴をしっかりと理解しておくことをおすすめします。特にシーリングの劣化は雨漏りの原因に直結するため、特徴や劣化の見分け方を覚えておきましょう。
