外壁塗装を行う際に注意するべきポイントを理解しよう!


住宅リフォームの中で、最もトラブルが多発している「外壁塗装」。しかし、きちんと知識を蓄えることで、未然にトラブルを回避できます。ここでは、とくに疑問の声が多い「塗装を行うタイミング」「相場」「発注時の注意点」について取り上げます。明確な基準を知ることができるよう、具体的な金額・方法を紹介しましょう。

外壁塗装はいつ頃行うべき?

外壁塗装は、雨漏りや土台の腐食といった重大な事態に陥る前の「予防策」として行う必要があります。とはいえ、劣化がほとんど進んでいない段階で、塗り直す必要はありません。

では、費用を最小限に抑えるためには、どのタイミングで塗装を行うのが効果的なのでしょうか。その塗り替え時期を見極めるための具体的な方法を見ていきます。

塗り直しが必要かを見極める、セルフチェックのやり方

これから見ていく方法は、いずれも自分で行うことのできるものです。以下のような症状が見られた場合は、塗装を検討する段階に来ています。

・チョーキング
チョーキングとは、壁をこすったとき、手に白い粉が付くことです。壁の防水効果が維持されていれば、水を弾くので粉っぽさが出ることはありません。そのため粉が付くということは、壁の防水効果がなくなってきているサインです。

・表面にコケ、藻、カビ、錆がある
どれも湿気があるところに発生するものです。チョーキング同様、防水効果が失われている兆候になります。

・変色
変色しているということは、外壁の塗料が剥げ、紫外線や雨の影響をダイレクトに受け始めていることを意味します。

・ひび割れ
髪の毛ほどの細さなら心配ありません。しかしそれより幅が広ければ、そこから雨水が家の内部に侵入します。

・シーリングの劣化
シーリングとは、外壁の板をつなぐゴムのような弾力のある素材のことです。この素材は、紫外線の影響を受けやすく、しばしばひび割れ・すき間ができてしまいます。そのすき間から雨水が入り込みます。

この5項目を、半年に1度くらいの頻度で確認することがおすすめです。先にも見たように、定期的なセルフチェックを行うことで雨漏りなどの深刻なケースを回避し、出費を抑えることができます。そして、もしこれら症状が見られた場合は、必ず外装リフォームのプロに一度診断してもらいましょう。

外壁塗装の費用相場とは?

外壁塗装にかかる費用は、使用する塗料によって変わってきます。そのため、相場を知るためにはまず、塗料の種類とそれぞれの耐用年数を知っておかなければいけません。

また、業者のホームページなどに掲載されている塗料に関する説明書きは、ほとんどが「耐久性に優れ、長期間外壁を保護します」というような抽象的な文言です。具体的な耐用年数などには、触れられていません。このことからも、塗料に関する知識を持つことの重要性がわかります。

塗料の種類と、それぞれの耐用年数・価格の目安

耐用年数の短いものから順に並べるとこうなります。

・アクリル樹脂5~6年 35万円
・ウレタン樹脂7~10年 45万円
・シリコン樹脂10年~12年 70万円
・フッ素樹脂15年~18年 85万円
※価格には、「足場代」と「壁の洗浄費」は含まない。

現在、塗り替えの際の主流となっているのは、シリコンです。最も耐用年数の短いアクリルは、新築時に工事費用を抑える目的でよく使用されます。この表を見ると価格の観点から、アクリルとウレタンが魅力的に映るかもしれないですが、注意が必要です。

1回の費用が高くても、塗り替えの回数を減らす方が経済的

外壁塗装は、「1回済めばそれで終わり」ではありません。折を見て、数回メンテナンスを行う必要があります。ここで外壁塗装工事に関して、知っておくべきとても重要な事実があります。実は工事費用の大半は、塗料にかかる費用ではなく、「職人さんの人件費」と「足場代」が占めるのです。

したがって、多少高くても耐用年数の長い塗料を選んだほうが、長い目で見れば安くなることがわかります。つまり、いかに工事回数を減らすかというのが、出費を抑えるための肝心な要素になるのです。目先の安さに惹かれてしまうと施工回数が増え、実は損をしていたという結果になりかねません。

では、具体的な相場は?

前項で見たように、耐用年数の長い塗料を選ぶ方が経済的です。具体的にいうと、シリコンもしくはフッ素を選ぶのがよいでしょう。ではシリコンの場合、相場はどれくらいでしょうか。標準的な相場は、90万円から110万円です。この価格には、足場代・洗浄費も含まれています。

加えて、屋根と付帯部(雨どいや雨戸など)の塗装費と防水加工費込みの値段です。つまり100万円前後で、シリコンを用いてひと通りすべての施工が行えるということになります。そのため裏を返すと、100万円前後でシリコンより耐久性の低い塗料であったり、防水加工が無かったりすれば、それは適正ではないと判断できます。ちなみにフッ素の場合は、同様の工事で130万円から160万円が相場です。

外壁塗装を行う際に注意するべきポイント

「中塗り」と「上塗り」の色を変えるのがポイント

最後に見るのは、業者を選定し終え、塗装の発注をする際の注意点です。

まず、外壁塗装の工程は、下塗り・中塗り・上塗りの「3回塗り」が鉄則になります。ここでポイントになるのは、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用するということです。大半の業者はこのとき、まったく同じ色で塗っています。するとどうなるのでしょうか。まったくの同色なので塗り残しに気が付きにくく、どうしても塗りムラが出てきてしまいます。

また、意図的に手抜きを行う業者は、この上塗りの工程を省きます。実はこれが最も多い手抜きの手法です。それでは、このようなケースを避けるためにはどうすればよいのでしょうか。

確実な方法は、中塗りと上塗りの色を変えることです。こうすることで、塗り残しが一目でわかります。この方法は、手抜き防止の目的で公共事業においては当たり前に採用されています。簡単な方法ですが、これをやるとやらないでは、塗装がどれだけ長持ちするか大きく変わってくるので非常に重要です。ちなみに色を変えるといっても、青に赤を重ねるといったことはできないので、同系色での変更になります。見た目の問題は発生しません。

まとめ

外壁塗装に関して、具体的な情報をまとめました。当記事の情報を参考に、塗装のタイミング・依頼先を検討してみてください。とくに金額面に関して、記載した額を一つの「基準」として、業者の比較をする際に役立てていただけると幸いです。

おすすめの外壁塗装業者一覧

イメージ1
2
3
4
5
会社名住まいるペイント(T・Yカンパニー株式会社)ニッカホーム(ニッカホーム株式会社)コーホーペイント( 株式会社コーホーペイント)きらめきぺイント(トゥインクルワールド株式会社)三和ペイント(三和ペイント株式会社)
特徴20年以上の実績が信頼の証!大手品質を低価格で提供売上実績全国1位!自社施工にこだわる総合リフォーム店施工実績1万6000件以上、高い技術で支持される資格を持つ職人の施工とマナーの良さ、笑顔が自慢高品質な塗装技術をワンストップで提供
詳細リンク詳細はこちら詳細はこちら詳細はこちら詳細はこちら詳細はこちら
サイト内検索