外壁塗装の際のトラブルを未然に防ぐ方法。万が一の場合の解決策も紹介！
外壁塗装は定期的にメンテナンスが必要なものですが、実はそのメンテナンスがきっかけでトラブルに発展するケースがあるようです。しかし、対処法を把握している人は少ないでしょう。この記事では、外壁塗装に関するトラブルについて紹介していきます。実際のトラブルやトラブルの防ぎ方、対処法なども解説するため、参考にしてください。
外壁塗装の際に起こりうるトラブル
外壁塗装トラブルの数も多く、種類も多岐にわたるので完全に防ぐのは困難でしょう。ここでは契約前、工事中、完了後と3つフェーズに分けて、トラブル事例を解説します。
契約前のトラブル
契約前のトラブルは、顧客と業者の間で起こるものです。具体的には下記の内容が挙げられます。
・契約書の内容に問題がある,もしくは説明がない。
・見積もりの金額に納得がいかない、内訳の説明がない。
・施工方法や内容、根拠の説明がない。
・契約を強引に迫られる。
・断ったのにしつこくて困る。
納得いかない場合は、間違っても契約してはいけません。強引な業者やしつこい業者は、工事が始まってもトラブルになる可能性が高いでしょう。
工事中のトラブル
工事中は不注意による施工ミスはもちろん、近隣へ迷惑をかけてしまうケースもあります。具体的には下記のトラブルが多いようです。
・塗りムラや塗り忘れが多い
・塗料が隣家へ飛び散ってしまう
・職人の態度や素行が悪い
・家の中に水や塗料が入ってきた
・追加工事費用を請求された
工事中はトラブルを防ぐことが困難です。「トラブルになった時に対応してくれそうか」という視点で業者を選ぶことも重要でしょう。
完了後のトラブル
完了後にトラブルが起こってしまうケースもあります。
・施工後すぐに表面がボロボロになってきた。色落ちしてきた。
・保証内容が思っていたのと違う。
・施工業者がなくなってしまい、補修をお願いできない。
すぐ不具合が起こった場合は、施工不良を疑うべきです。その際に保証がついているのか、ちゃんと補修してくれるのかは確認したほうがよいでしょう。
外壁塗装の際のトラブルを未然に防ぐ方法
外壁塗装のトラブルはめずらしい話ではないのですが、可能であれば未然に防ぎたいですよね。気をつけていればトラブルに発展しない確率は上がります。ここではトラブルを未然に防ぐために気をつけるべきポイントについて解説しましょう。
問題のない業者かリサーチする
トラブルの大半は業者選びで防ぐことが可能です。しっかりと丁寧に施工してくれる業者であれば、トラブルにならない確率が上がります。会社の規模、実績、施工事例、口コミなどはチェックしておいた方がよいでしょう。
相見積もりは有効だが値引きには注意が必要
複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」は、少しでも安くするためであれば有効です。ただし、見積もりを取る際は施工方法や内容などは確認しておきましょう。複数の業者を争わせて値引きを狙う方法もありますが、過度な期待は禁物です。値引きをして安くなったと見せるために必要な工程を省くと、施工不良で余計に費用がかかる場合もあります。
格安業者にも注意が必要
相見積もりをとった際に、極端に安い見積もりが出てくることがあります。必要な工程を省いているケースもあるため、内訳や施工方法を確認しましょう。
それなりの期間をかけて準備をする
外壁塗装にはまとまった費用がかかります。準備をしていない人は、格安業者を探したり値引きを狙ったりする方法に走りがちです。外壁は定期的なメンテナンスが必要なので、前もって資金調達などの準備をしておきましょう。
トラブルを100％未然に防ぐことは現実的に不可能
ミスが原因でトラブルになってしまった場合は、いくら責めても解決しないこともあるでしょう。そうなってしまった時のことを考えると、依頼した業者と協力して解決を目指せる関係性を構築できるとベストです。契約前の段階からよい関係性を作れるように心がけましょう。
万が一、トラブルが起こった場合の対処法は？
どんなに気をつけたとしても、トラブルが起こってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。ここからは、トラブルが起こった場合の対処法について解説します。
業者と相談して解決を目指す
まずは業者と相談して解決するのが理想です。この時、責任の所在や原因を考えて冷静に話し合いをしましょう。お互いヒートアップしてしまうこともあります。打合せや話し合いの際には、必ず記録をとるようにしてください。
第三者組織に相談をする
業者との話し合いで解決しない場合は、第三者に入ってもらう方法があります。国や地方公共団体が運営している国民生活センター、消費生活センターなどが第三者組織挙げられるでしょう。その中でも住宅リフォーム・紛争処理支援センターという団体が運営している「住まいるダイヤル」は覚えておいてください。住宅やリフォームの専門家が相談に乗ってくれるため、解決策が見つかるかもしれません。
弁護士に相談する
話がもつれた場合の最終策は、弁護士に相談することです。相談料がかかるのでハードルは高いですが、法律のスペシャリストが力になってくれます。弁護士に相談するようなトラブルに発展しないように、業者選びの段階から慎重に進めていくことが重要です。
定期的にメンテナンスが必要な外壁ですが、塗装の際にトラブルが起こってしまうケースは多いようです。回避するためには何より業者選びが重要となります。金額の安さだけで選ぶのはとくに危険です。トラブルを防ぐためにも、期間をかけて業者選びと資金調達を行うことをおすすめします。トラブルが発生してしまい、解決が難しそうであれば第三者組織に相談しましょう。
