外壁塗装のリフォームをする際に利用できる補助金はある？条件や手続きの流れを紹介

外壁塗装のリフォームを検討する際に、まず「どうすればお得にリフォームができるのか」と考える人は少なくないでしょう。本記事では、補助金や助成金の対象になる外壁塗装リフォームについて詳しく紹介します。制度を利用するための条件や手続きの流れも合わせて紹介するので、ぜひご一読ください。

補助金・助成金の対象となるのは「エコリフォーム」

外壁塗装を検討する際、条件を満たせば自治体から助成金や補助金を受け取れる可能性があります。これは、自治体が省エネ住宅やエコリフォームの推進を目的として制度を設けているためです。

外壁塗装は約10年に1度行うのが理想とされ、費用も100万円前後かかることがあるため、こうした制度を活用することで大きな節約になります。補助金・助成金の対象となる外壁塗装には、環境に配慮した「エコリフォーム」であることが求められるのが一般的です。

とくに「指定の塗料を使用する」ことが条件となる場合が多く、以下のような塗料が代表的です。まず「遮熱塗料」は、夏の直射日光の熱を反射して室温上昇を抑える効果があり、冷房費を節約できます。一方「断熱塗料」は、夏の暑さだけでなく冬の寒さも軽減する性質があり、年間を通じて光熱費を削減できる省エネ性能に優れた塗料です。

また、断熱塗料は耐用年数が15〜20年と長寿命で、エコリフォームに好んで採用されます。ただし、遮熱塗料に比べてやや高価です。なお、これらの条件はあくまで一般的な例であり、実際の要件は自治体によって異なります。助成金や補助金を確実に活用するためには、住んでいる地域の自治体に直接確認しましょう。

補助金・助成金制度を利用するための基本的な条件

外壁塗装において助成金や補助金を受け取るためには、自治体ごとに定められた条件を満たす必要があります。ここでは、制度を利用するために定められていることが多い基本的な条件について詳しく解説します。

一度きりの利用であること

まず、補助金制度は一度限りの利用であることが条件となっていることが多いです。この場合、すでに過去に同制度を利用していた場合は対象外となります。

着工前の申請

次に重要なのは、着工前であることです。助成の申請は工事が始まる前に行う必要があることがほとんどです。期限を過ぎての申請は無効となるため、事前にスケジュールを立てて準備をしましょう。

業者の指定

さらに、工事を依頼する業者を地元に限定していることも多いです。この場合、他の地域の業者では対象になりません。地元業者に限定することで、地域経済の活性化を目的としていると考えられます。

工事費用

また、工事費用が一定以上かかることも条件として設けられやすいです。小規模な工事や軽微な修繕では助成金の対象外になる可能性があるため、見積書を確認して費用が条件を満たしているかをチェックしましょう。

建築基準法に適合している

また、助成対象となる建物は建築基準法などの関連法令に適合していることが求められます。違反建築物であったり、建物に不備がある場合は申請が通らない可能性があるため、必要な検査証などを事前に確認しておくことが重要です。

補助金・助成金制度利用時の手続きの流れ

外壁塗装の助成金を受け取るためには、適切な申請手続きを順序よく進めることが重要です。申請は必ず工事着工前に行い、工事完了後にも報告書の提出が求められます。手続きの流れを理解し、スムーズに助成金を受け取るためのポイントを解説します。

下調べ

まず、利用可能な助成金を自治体のホームページや施工業者、検索サイトなどで調べましょう。多くの場合、省エネや断熱工事が条件とされ、遮熱塗料や断熱塗料の使用が必須となることが多いです。塗料の種類や必要書類も自治体ごとに異なるため、事前に問い合わせて確認しておくことが大切です。

見積もり

次に、助成金申請に必要な「見積書」を施工業者から取得します。見積書には施工面積や使用塗料の種類など詳細を明記し、助成金の条件を満たしていることを示す必要があります。業者には申請目的を伝え、条件に合った書類作成を依頼しましょう。

また、費用を抑えるために複数業者から見積もりを取り比較検討することが望ましいです。

助成金の申請

助成金の申請は工事前に必ず行い、見積書や申請書のほか、自治体から求められる住民票、契約書、住宅の図面、施工前写真、塗料の性能証明カタログ、納税証明書などの書類も揃えます。

提出書類に不備がないよう注意し、申請後約2週間から1ヶ月で自治体から承認通知が届いたら工事開始が可能です。工事前後の写真撮影も忘れずに行いましょう。

報告手続き

工事完了後は、工事完了報告書や請求書、施工後の写真を自治体に提出し、報告手続きを行います。業者と連携し、スムーズな書類準備を心掛けることが大切です。提出後は自治体による完了検査が実施され、問題がなければ助成金の交付が決定します。

交付確定通知書には助成金の金額や交付時期が記載されているため、届いたら内容をよく確認しましょう。助成金の支給は、報告書提出後2週間から1ヶ月程度が目安です。

まとめ

外壁塗装のリフォームで補助金や助成金を賢く活用すれば、費用を大幅に節約できます。多くの自治体では、省エネ効果の高い遮熱塗料や断熱塗料を使った「エコリフォーム」を対象に補助制度を設けています。申請は工事着工前に行い、地元業者の利用や一定以上の工事費用など、条件を満たすことが重要です。手続きも自治体ごとに異なるため、事前の調査と書類準備がカギです。申請から完了報告までの流れを理解し、スムーズに手続きを進めることで、賢く外壁塗装リフォームを実現しましょう。

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