外壁塗装の流れや大まかな工期を事前にチェックしよう！
長く住んでいれば、外壁まわりの汚れや色褪せが気になったり、思わぬ場所に破損が生じていたりして、さまざまな問題が出てくるものです。外壁塗装工事の必要性を感じていても、具体的な内容が分からず、決断に迷っている方もいることでしょう。今回の記事では、その問題点を解消すべく、工事の流れや工期の目安について紹介します。
外壁塗装の大まかな流れ
外壁塗装工事は、外壁を塗り替えたらそれで終わり、ではありません。実は、単に外壁を塗装するだけでなく、それ以外にも、いろいろなプロセスが存在します。順を追って簡単に説明しましょう。
外壁塗装のプロセス
まずは現場周辺の挨拶まわりから始まります。というのも、工事期間中は、住宅建築と同じで、近隣に一定の影響が出るからです。塗装時の匂いをはじめ、騒音や慌ただしい人の出入り、ふだん見かけない車の駐車など。前もって挨拶して回れば、無用なトラブルも避けられます。
次のステップは、現場の状況確認後、工事のための足場を組むことです。作業が済むと、今度は高圧洗浄に取り掛かります。これは汚れなどを吹き飛ばし、きれいに塗装する上で欠かせない作業といえるでしょう。
続いて、同じように仕上がりの面で重要なプロセス、下地処理です。錆びたり、ひび割れたりした箇所を補修することで塗装をより美しく見せます。汚れ防止の養生もまた欠かせない準備のひとつです。
そして、いよいよ塗装の段階になると、下塗りから中塗り、上塗りへと塗装を重ねていきます。最終的には、塗装工事終了後の完了検査、さらに足場の解体を経て、すべての作業終了です。
外壁塗装にかかる期間
大まかな塗装工事の流れが頭に入ったところで、実際の作業はどれくらいの日数がかかるのか、見ていきましょう。簡単な目安として、一戸建ては10日~2週間、アパートの場合、規模にもよりますが、2~3週間ほどの期間が必要になります。
前項で説明した中で、もっとも時間がかかるのは、下塗り、中塗り、上塗りと続く塗装作業です。塗料を乾燥させる時間が必要なため、すべての工程でおよそ3日間かかることを計算に入れておきましょう。もちろん、野外での作業になるので、強風や大雨などの気象条件で日程が延びることもあります。また、悪天候でなくても、極端に気温が低かったり、湿度が高かったりする場合、塗料の乾燥が進まず、予定をオーバーしてしまう可能性がある点も留意しておきましょう。
さらに、外壁にひび割れや破損などが目立つレベルだと、補修作業に手間取り、通常よりも進行に遅れが出ることも考えられます。外壁工事に関わる全工程はどれも必須のものばかりで、途中のプロセスを飛ばすことはできません。とくに、塗装そのものが乾燥とワンセットになっているため、ある程度の日数はかかります。繰り返すようですが、一戸建ては10日~2週間、アパートの場合、2~3週間程度の日数を想定しておくのが賢明です。
外壁塗装工事中に注意すべきポイント
工事期間中に気をつけておくべきポイントは何か？そこに焦点を絞って確認しましょう。はじめに自覚しておきたいのは、今まで続けてきた通常の暮らしが、期間中だけ少し不自由になってしまうことです。
たとえば、洗濯問題はその最たるものでしょう。庭であれ、ベランダであれ、塗装作業の間は塗料などが飛び散る危険性があり、部屋干しなどで対処するのが無難。普段であれば、気分転換に窓を開けて喚起したいところですが、これもまた控えたほうがよいでしょう。予想もしないトラブルを避けるため、足場の設置作業や高圧洗浄、あるいは養生、塗装の際にはとくに注意が必要です。
工事期間中の外出はどうすればいいのか、みなさんもきっと気になっているにちがいありません。立ち合いが必要なタイミングは、足場設置のための現場確認と最後の完了検査のときで、ほかの作業では例外を除いて、家にいなくてもOKです。
近所のスーパーに行ったり、習い事に通ったり、誰かを送り迎えしたりしても、この点に関しては普通の暮らしが続けられます。足場を組むときの作業音、高圧洗浄時など、騒音についてもある程度影響が出ることも心得ておきましょう。些細な注意ごととして、工事期間中は作業員の出入りが頻繁になるため、壊れて困るものはあらかじめ整理し、片づけておくことが大切になります。また、足場や養生が死角となり、空き巣の狙い目になりやすいこともシミュレーションしておくことです。
まとめ
長い年月に渡って住み続けていれば、人間の体と同じように、家にもメンテナンスが必要になってきます。とくに日々の風雨にさらされる外壁は、その中でも劣化が目立つ場所です。自分でやるのは難しいものなので、やはり、専門業者に任せるのが一番。今回は、外壁塗装工事におけるプロセスと作業期間について紹介しました。事前にどんなふうにどれくれくらいのスケジュールで終わるのか知っておくと、業者選びの際にも役立つ手がかりになります。本記事をヒントに、自分の要望に合った業者を選んでみてください。
