外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット・デメリットについて解説！
外壁塗装、屋根塗装は、住宅に住んでいれば避けて通れない問題です。セットで検討することが多いこの2つを同時にする方も多いのではないでしょうか。ここでは外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット、デメリット、外壁と屋根の同時塗装にかかる費用の目安について解説します。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットは、何といっても費用を圧縮できることでしょう。外壁塗装、屋根塗装は共に塗料を塗ったり、修理をしたりする足場がなければ始まりません。それぞれを別でしようとするとそれぞれに足場を用意、設置するためにお金がかかります。一度で済ませれば1回分の足場にかかるお金を圧縮できるので、その分費用を抑えられます。同じ業者で施工すればセット割引が受けられる可能性もあります。
また、近隣への影響を最小限にできるのもメリットでしょう。外壁塗装や屋根塗装は家全体を囲むように足場を設置し、そこに塗料の飛散を防ぐシートを貼り付けて作業します。それゆえ、外形的には近隣への影響がないように思えますが、そうではありません。
「塗料が飛散して車や家に付いた」「塗料の匂いがきつくて窓を開けられない」「業者の車が通行を妨げている」「業者が吸っているたばこの煙が入り込んでくる」「高圧洗浄機やラジオの音がうるさい」「そもそも態度が悪い」など、挙げればキリがないくらいクレームの要因になりそうなことが想定されます。
事前に近隣への挨拶回りをして影響を緩和するようにするのです。これをしなかったり、クレーム後の対応を間違ったりすれば今後何十年と関係が悪いまま過ごさねばならなくなるかもしれません。そういう意味では外壁塗装、屋根塗装の実施は一定程度のリスクがあるといえるでしょう。当然、工事の回数を減らせば、これらのリスクやリスクを軽減するための挨拶回りの回数も減らせます。これは大きなメリットでしょう。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリット
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリットは、一度に支払う金額が大きいことが挙げられます。住宅を購入する際、数十年単位でメンテナンス費用や周期を考慮しておく必要がありますが、これを常に頭に入れて生活している方はあまりいないでしょう。居住後の生活や収支の変化、家族構成の変化などによって家計が安定している方ばかりではありません。
それゆえ、実生活に直接影響のない外壁塗装や屋根塗装は後回しになりがちです。費用が安くても数十万円、高ければ数百万円といった単位でかかるので尚更です。日々の生活に窮してしまうのであれば「とりあえず緊急性の高そうなものからやる」という選択になってきますが、当然、相対的に最終的な費用は増大するのでケースバイケースといえます。
外壁と屋根の耐用年数が異なるので、無駄が発生する可能性があるのもデメリットでしょう。外壁や屋根の耐用年数は素材によって大きく異なります。大雑把にいうと外壁材はモルタルで10年、サイディングで15年、屋根材はスレートで10年から15年、瓦で実質塗り替え不要など大きな差があります。
また、使用する塗料の素材によっても耐用年数が大きく変わります。もっとも耐用年数が短いもので5年、長いもので20年と大きな幅があるので、この周期にそれぞれが当てはまらないと耐用年数よりかなり前に上塗りをすることになることも考えられます。メンテナンス周期とともに費用、手間、工期などを考慮して検討することをおすすめします。
外壁と屋根の同時塗装にかかる費用の目安
外壁と屋根の同時塗装にかかる費用の目安は、一般的な30坪くらいの住宅で安くて80万円くらい、高くて120万円くらいといわれています。値段に差があるのは塗料や塗る回数が異なるからです。外壁塗装や屋根塗装は悪徳業者が多いことが有名で、見積もりが異常に安い業者は要注意です。「3回塗る契約だが2回しか塗っていない」「使用すべき塗料のグレードより低いものを使用している」「高圧洗浄などの下地処理が甘く、すぐに塗料が剥げてきた」などといった素人では見分けがつきにくいことで儲けを出そうとする業者がいるのが現状なのです。
また、契約してから追加料金と称して多額の請求をする業者もいます。これらを素人が見抜くことは非常に難しいですが、見積もりの作業ごとの詳細金額を求めたり、しっかりと現場を確認したりすることである程度は見分けられます。このようなことにしっかりと対応できる業者に依頼することが、優良な業者を見極める一つの指針になります。
まとめ
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット、デメリット、外壁と屋根の同時塗装にかかる費用の目安について解説しました。外壁塗装、屋根塗装は大きなお金が動くものです。それゆえ、失敗はしたくありませんよね。自分の家がどのような素材で、どのような状態なのか確認し、綿密なメンテナンス計画を予算と相談して立てることが成功の鍵といえるでしょう。上記を参考に納得いく外壁塗装、屋根塗装を実現するようにしましょう。
